2013年3月12日火曜日

荻窪病院循環器カンファレンス


 平成25年3月11日 荻窪病院循環器カンファレンスに出席しました!

 今日は大震災からちょうど二年目、荻窪病院循環器カンファレンスでは、災害対策等の勉強会がありました。

 最初に杉並区 田中良区長から今後の杉並区災害対策の実情と方向性のご報告がありました。

 その後に、荻窪病院 村井信二院長より、先の東日本大震災の際の荻窪病院のSDMATという災害対策チームの当時の実働に関してご紹介がありました。荻窪病院をはじめとするSECOMグループの病院は協同して、宮城県南三陸町に医療チームを6班も派遣していたそうです。彼らは、医療のみでなく、滞在中は毎日のように炊き出しも行っていたそうです。当時の南三陸町の生々しい映像の供覧もありましたが、「壊滅的」というような光景がスクリーンに広がっていました。医療チームのお一人が、「きっと三ヶ月後にはこのがれきもきれいに片付けられるのかもしれないな?!」とおっしゃっていた何気ない一言が印象的でもあり、民間の意識と政治の乖離をも感じさせられました。

 荻窪病院 石井康宏副院長からは、杉並区唯一である災害拠点病院の荻窪病院の目指すべき方向性に関してのご紹介がありました。荻窪病院での災害対策訓練の様子もビデオで供覧がありました。少し、気恥ずかしそうに訓練をされている病院職員の方々が、徐々に真剣なまなざしで訓練に臨む姿が映しだされていました。石井副院長から、クリニックのスタッフは発災後3日間は、緊急医療救護所に集合して医療を行う、その後は各クリニックでの診療再開が望ましいという言葉がありました。
 しかし、現在のクリニックでは、電子カルテやレントゲン装置が稼働できるのか否か問題点も多く残されていると感じました。また、投薬も院外処方である現在、薬剤の備蓄がありません。それら必要物資の供給に関しても問題がありそうです。
 石井副院長から、「患者さんにおくすり手帳をきちんともっていてもらう。」というアドバイスがありましたが、たしかにそれさえできていれば、緊急時にカルテがなくてもなんとかできるであろう道筋が作れそうに思われました。